特定調停の費用はいくら?お金がなくても借金問題が解決できるの?

特定調停の費用は安いって聞いたけど、いったいどれくらいなの?


安いといっても
タダじゃないよね?

タダにはならないわね。
でも、格安なことは確かよ。

特定調停は2000年から始まった債務整理の方法で、手続き費用が格安なので、お金がなくて債務整理ができない人にとっては、救世主的な制度ですね。

特定調停の費用がどれくらい安いのか、本当にお金がなくても借金問題が解決できるのか、詳しくお話しします。

特定調停の費用はいくら?

特定調停はお金がなくて弁護士費用などが用意できず、債務整理をしたくてもできない人のために、費用をかけずに法的に手続きできる制度として2000年からスタートしました。

どれくらい安いかというと、弁護士費用の10分の1以下の金額です。

東京簡易裁判所の場合

  1. 申立手数料(収入印紙)
  2. 1社あたり500円分の収入印紙

    ※1社の債務総額が高額になる場合は、追納が必要な場合もあります。

  3. 手続費用(予納郵便切手)
  4. 1社につき,420円分(82円切手5枚,10円切手1枚)

    ※手続進行後、追加費用が必要な場合もあります。

簡易裁判所によって多少の差はあるようですが、1社あたり1,000円前後で特定調停を申立てることができます。

特定調停は、裁判官と調停委員で構成される調停委員会で行われますが、調停委員の報酬などは発生しません。

【例】5社の債務整理費用で比較

●特定調停の場合
1社につき1,000円程度の費用なので、

1,000円×5社=5,000円

●任意整理の場合
これを弁護士に依頼して、任意整理すると、1社あたり4万円くらいかかります。

4万円×5社=20万円

この差額は大きいですよね。

お金がなくても借金問題が解決できるのか?

特定調停にかかる費用が、こんなにも安いなら、誰もが特定調停で債務整理をするはずですよね。


だよねー!
誰だって安い方が良いもの!

ところがそうでもないみたいなの。

実は、現状はそうでもないらしく、特定調停の利用者は減少しているようです。

その理由は

  • 裁判所へ出頭する時間がない
  • 債務額があまり減額にならない
  • そもそも対象者ではない

特定調停は簡易裁判所で行われるので、最低2回は平日の昼間に、本人が出頭しないといけないんです。

忙しくて仕事が休めないなどの理由で、できない方も多いんですよね。

また、任意整理ならカットしてもらえる可能性が髙い、遅延損害金や未払い利息がカットされないので、借金の減額が少なく、返済できる額に調整できず不成立になることもあります。

さらに、そもそも特定調停ができるような状態ではない場合もあります。


実は、特定調停くらいでは
返済できない人が多いんです。

特定調停の対象者は、現状の返済方法では、支払い続けることができなくなった債務者で、調整すれば返済できる人です。

特定調停で多少の減額や分割払いで返済計画を立てても、その支払いができない状態では調停は不成立に終わってしまいます。

債権者の合意がなくても、裁判所の職権で決定できるのですが、裁判所は双方に中立の立場なので、債権者が著しく不利な条件で強制的に決定はしないということです。

場合によっては、個人再生や自己破産を勧められることになります。

お金がなくても債務整理ができるといっても、継続して安定した収入があり、調停成立後の支払いが約束どおりできる収入が必須なんです。

まとめ

特定調停の手続きにかかる費用は、1社あたり1,000円前後なので、他の債務整理の費用と比較すると雲泥の差があります。

お金がなくて弁護士費用の捻出ができない債務者にとっては、ありがたい制度です。

ただし、特定調停成立後の支払いが約束どおり、支払いできる安定収入がなければ、債務者と債権者の双方が合意によって調停を成立させるのは難しいですね。

調停が成立しなくても、費用は僅かなので負担は少ないですが、手続きの手間などを考えると、事前に専門家の無料相談を利用した方が得策ではないでしょうか。

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