借金の取り立てを家族が肩代わりすべきかどうか迷うところですが、保証人になっていない限り家族に返済義務はありません。

自主的に肩代わりするのは問題ないんですけどね。
返済義務がなくても身内が借金の返せなくて取り立てされてるなんて知ったら、家族も気が気じゃありませんから、肩代わりすることもあるでしょうね。
借金の返済ができなくなり、親に泣きついてお金を出してもらった。
そんな話を耳にすることもあります。
なんだかんだいっても、親は子を守ってやりたいですものね。
家族に肩代わりしてもらったおかげで、借金の取り立てから解放されるメリットは大きいですよね。親にとっても心配の種がなくなります。

でも、肩代わりすることが最善の方法なのでしょうか?
今回は、家族が代わって返済することで生じるデメリットや家族がすべき最善の援助について詳しくお伝えします。
借金返済を家族が肩代わりすることのデメリット
借金の返済を家族に肩代わりしてもらうと本人は楽ですが、困ったら誰かに頼めば払ってくれると楽観的になり、返済計画もなく借金を繰り返します。
自分の収入の中で切り詰めて、我慢や苦労をしながら払うことをしなくて良いので、懲りないんです。
ひどい場合には、返済用に用立ててもらったお金を遊興費に使い込んでしまうことも。
自分が作った借金は、自分の責任で返済させる方が、将来的に本人のためになります。
借金の取り立てに対し家族がすべきこと
内緒で借金をして返済できなくなったなどと、家族に知られたくないものです。なんとかバレないようにと、嘘をついたりはぐらかしたりします。
ですが、誰とも分からない人からの電話が頻繁になったり、場合によっては訪問してきたりと、取り立てにくるようになると、なにかトラブルを抱えているのでは、と、家族は心配になりますよね。
本人は、一人で抱え込んで悩んでいることが多いのです。
借金トラブルを早期に気付く
借金でトラブルになっているなんて、家族にも知られたくないんじゃないでしょうか。

多くの人は、一人で抱え込んで悩んでいることが多いんです。
返済できないまま、放置すればするほど悪化するので、家族が早めに気付いてあげることも必要です。
返済日に支払いがないと、まずは、郵便物が届きます。
たいていは封書でなくハガキなのですが、開かないと中身が見えない状態ではあるけど、個人からのハガキでないことは容易に分かります。
初めの頃は、なんだろな? と思うくらいなのですが、毎月毎月、同じような郵便物が届くと、おかしいと気付くと思います。
責めずに借金の現状を聞き出す
おかしいと気付いたら、本人に問い正すことですね。責めたり怒ったりすると、ごまかして逃げようとするので、冷静に現状を聞き出すこと。
なかなか白状しないかも知れないですが、「自分で解決できなくて困ってるんじゃないの?」などと、協力体制で相談の場を作ってみてください。
借金の肩代わりはしない
家族が連帯保証人になっている場合は、返済義務があるので払わないといけない場合もありますが、連帯保証人になっていない場合は肩代わりはしないこと。
先ほども書きましたが、自分で苦労しないと懲りないので、借金癖が直りません。
債務整理をしないと返済できない状態になっていたら、手続きをするように背中を押してあげることです。
取り立てに追われている本人は、逃げることしか考えつかず、冷静さをなくしている場合が多いですから、家族が解決策を提案してあげた方が良いです。
専門科に相談することを勧める
専門知識がない家族間で、あーでもないこーでもないと話し合っても、どうすれば良いのか判断できないことも多いので、弁護士などの専門科に相談した方が良いです。
相談だけなら、何度でも無料で受けられる弁護士や司法書士もいますし、国が作った相談機関の法テラスでも無料相談ができます。
借金問題を解決するための一歩を踏み出せるように、家族が勧めてあげることですね。
また、家族が連帯保証人になっている場合は、同時に債務整理が必要な場合もありますから。
専門科への依頼費用をどうするか
弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると、費用がかかりますが、借金の返済ができなくなった状態の人には、高額すぎて払えない金額だと思います。
後払いや分割払い、立て替え払いなどの制度を利用すれば、初期費用がなくても依頼できますが、いずれは払わないといけない費用です。
あとから払うにしても無理だから、債務整理できないというような状態であれば、費用の援助くらいはしても良いのではないでしょうか。
ちなみに、うちも娘でこういったことがあったとき、本人と話し合った結果、裁判所へ相談に行かせて自分で処理させました。裁判所の場所を教えてやっただけです。
当時は、弁護士と無料相談ができる場があるなんて知らなかったんです。
娘は、何度も裁判所へ行かなければならず大変だったようですが、その後は無計画な借金をすることはなくなりました。
借金取り立てでの家族の対応 まとめ
家族に内緒の借金問題、本人は知られたくないので隠そうとしますが、一人で抱え込んでいても解決策はありません。
バレないようにと嘘をついて逃げているときは、冷静に判断することもできなくなっていますから、家族が気付かせてあげましょう。
不審な郵便物や電話、訪問などで、なにかおかしいと気付いたら、相談できる環境を作ってあげることですね。
基本的に、本人の責任で解決させること。家族はその助けをしてあげると良いです。
連帯保証人になっていない限り、家族に支払義務はないのですから、身内にも取り立てが来るんじゃないか、などの心配より、家族がすべきことは借金問題を解決できるように後押ししてあげることです。
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