債権回収を無視したら、どのようになってしまうのでしょうか?

借金の返済を延滞してるから債権回収されるんだから、無視したらよくないよね!

そうだね。身に覚えがあるときは無視しない方が良いわね。
借金の返済を延滞していると、債権回収会社から取り立てされることがあります。
そんな場合には、債権回収を無視したらどうなるのか、逆に無視した方が良いのはどんなときなのか知って対処した方が良いでしょう。
債権回収会社って怖い取り立て屋じゃないの?
債権回収会社は、法務大臣の許可を受けて債権回収業務を代行しています。
怖い取り立て屋のイメージを持つ人も多いと言われますが、違法な取り立て手段を一切使わないため、暴力的であったり、悪質な面での怖さはありません。
ただし合法的な手段であれば、債権回収会社はそれを駆使して借金の取り立てを実行します。
返済を免れようとしたり、取り立てそのものを恐ろしく感じる人にとっては、ある程度の怖さがあるかもしれません。
債権回収のプロが債権回収会社
債権回収会社は取り立てのプロと呼ばれるほどなので、債権回収会社から取り立てを受ける事態になった人は無視せずにしっかり対応しましょう。
返済の督促を無視するだけで逃げていた人も、債権回収会社が関与してくれば、逃げ続けることはほぼ不可能になります。
債権回収会社の取り立ては怖い人が行うものとは異なる
国の許可を受けた正規の債権回収会社は、人に恐怖感を与えるような人達が取り立てを実行する流れにはなりません。
取り立て行為の規制が定められていますので、取り立てを受ける人は事前にその内容を知っておくとより安心できます。
もしも暴力行為や脅しを使って取り立てが行われていた場合には、その債権回収会社を警察へ通報してください。
実際に債権回収会社には、違法な取り立てを行ったとして許可を取り消された債権回収会社も見られます。
正規の債権取引会社はどんな取り立てしてくるの?
借金の延滞をした際には、債権者から電話がかかってきたり、自宅に督促状が届いたりします。
これを長期間無視していると、債権者に代わって債権回収会社から通知や督促が来るように変わります。
債権回収会社の通知や督促も無視していれば、更にステップは進み、裁判になってしまいます。
裁判の結果によって、給与が差し押さえられたりしますので、債権回収会社の通知や督促には対処を講じることが重要になってきます。
よくある取り立ての流れとは
債権回収会社の取り立ては、まず通知や督促状、電話を使って支払いを請求してきます。
これらを無視しているようなら、次に自宅への訪問が実施されます。
債務者から反応が何も得られない場合には、内容証明郵便を使った指定日までの支払い要求が行われます。
内容証明郵便には、支払いに応じない場合は法的手段に入ると記載されている場合がほとんどです。
指定日までに支払わなければ、支払督促や請求訴訟といった法的手続きに進みます。裁判で債務者が勝利しなければ、強制執行を免れることはできません。
債権回収を無視し続けたらどうなる?
債権回収を無視し続けると、最終的に借金の長期滞納を訴えられてしまいます。
滞納によって膨れ上がった借金を強制執行で支払う結果にもなり、返済が終わるまで生活は厳しいものになり兼ねません。
強制執行の対象は不動産や預金のほか、給料などがあります。
給料差し押さえが手段として該当すれば、勤務先の会社は第三債務者とされるので、差し押さえそのものが勤務先に伝わってしまいます。
債権回収会社から督促状が届いた段階で、手元に一括返済できるお金があるのなら返済を実行してください。
一括返済が無理なときには分割弁済を踏まえて、債権回収会社と交渉を進めなくてはいけません。
債権回収会社の通知や督促を無視し続けるのは、非常にリスクが高い行為です。
債権回収を無視した方がいいのはどんなとき?
債権回収されても、無視した方が良いのは、次のような場合でしょう。
- 身に覚えのない債権回収されたとき
- 時効の援用をしようとしているとき
身に覚えのない債権回収されたとき
身に覚えがない債権回収は、詐欺の可能性があります。
債権回収会社から身に覚えのない債権回収が行われた場合、それが詐欺であることが確実でない限り、無視をしてはいけません。
完全に無視するのではなく、債権回収会社の名称や内容をチェックして、それが詐欺で無いのならしっかり対処をしましょう。
もちろん結果として詐欺に当てはまるときには、逆に無視をする方法が適しています。
身に覚えのない債権回収会社からの通知を受け取った人は、特に以下の内容を踏まえた対応を検討した方が良いですね。
- 正規の債権回収会社における通知書であるかどうか
- 何に対する請求になっているのか
債権回収会社の名称だけでは詐欺である可能性を否定できないので、何の請求なのかを知ることが重要です。
時効の援用をしようとしているとき
借金にも5年~10年の時効があり、時効の成立を待っているときは、債権回収を無視した方が良い場合があります。
援用によって借金の時効を成立できるかどうか、確認した方が良いですね。
時効が成立していれば、時効の援用で借金を帳消しにできることがあります。ただ、個人で判断するのは難しいので専門家への相談が向いています。
債権回収無視についてまとめ
債権回収会社の取り立てでは、取り立て行為の規制を受けるため、基本的に怖い取り立て屋のイメージとはかけ離れています。
その一方で債権回収のプロでもありますので、債権回収会社の取り立ては無視できない怖さを備えています。
債権回収会社の取り立ては無視を続けるほど厳しい対応が行われていき、最終的には強制執行が行われます。
強制執行で給料差し押さえを手段として用いられるなら、勤務先の会社に差し押さえの事実も知られるところです。
身に覚えのない債権回収のように見えたとしても、中には正規の債権回収会社における手続きである可能性が含まれます。
債権回収会社から通知や督促状が届いたら、無視せずに内容を確かめるように心がけることです。
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