借金を債務整理するってどんなこと?誰でもできることなの?

債務整理って自己破産のことでしょ?
なんか、とても大変なことって気がする。

そんな風に思ってる人も多いけど、
自己破産は債務整理の一つだよ!
借金総額や収入によって4つの方法から選べるの。
借金の返済ができなくなってしまったからといって、そのままでは借金は減ることもなく、利息が嵩んで増えていくばかりですよね。
返済できない借金を抱えてるなんて、周囲の人に知られたくない。どうにかしたいけど誰にも相談できない。
そんな時、法的手段で借金を整理できるのが債務整理です。
今回は、どんな場合に債務整理を検討すべきなのか、どの方法を選べば良いのかについて分かりやすく解説します。
債務整理を検討するのはどんな場合?
債務整理は、借金の返済が難しくなった時に月々の返済額を減らしたり、借金を帳消しにしたりを法的手段でできる制度です。

あなたが抱える借金の悩みは何?
- 収入が減って月々の返済が難しくなった。
- 借金を別の借金で返済している。
- 職を失って収入がなくなった。
- 利息の支払いしかできず元金が減らない。
- 住宅ローンは払いたいが他の借金があって返済が苦しい。
借金をするときには、返せると思って借りたはず。
でも、収入が減ってしまったり、カードローンで買い物しすぎたり、投資に失敗したりなどなどで返済が苦しくなってしまうことってありますよね。
生活を切り詰めて節約したり、ダブルワークで収入を増やしたりすることで、返済できれば良いけど、それくらいじゃ無理なこともあるでしょう。
まず、あなたの借金がいくらあって、現在の収入で返済できるのか、それが債務整理を検討する基準になります。
月々の返済額が減れば支払うことができるのか、どう考えても返済不能なのかで、債務整理の手段を選ぶことになります。

返済不能なら自己破産ってこと?

そうね。
絶対払えないって時は自己破産になるわね。
毎月の返済額が、手取り収入から住居費を引いた残りの3分の1以上だと、返済不能と言われています。
分かりやすく計算例を挙げてみますね。
家賃:5万円
返済可能な金額:(17万円-5万円)÷3=4万円
※返済額4万円以上だと返済不能に!

なるほどね。
苦しいだけだと他の債務整理で良いのね。

そういうことね。
4つの債務整理を簡単に説明するね。
どの債務整理の方法を選ぶべきか
債務整理には次の4つの方法があります。
- 任意整理
- 特定調停
- 個人再生
- 自己破産
収入の他にも返済が困難になった事情があると思うので、一概にはいえないのだけど、どの債務整理で借金問題が解決できるか、次項を目安にしてくださいね。
任意整理が向いている人
任意整理は、裁判所を介さずに弁護士や司法書士に依頼して債権者と交渉する債務整理の方法で、将来の利息をカットしてもらうこともできます。
月々の返済額の調整を行えば、返済していくことができるなら、早めに任意整理を検討すると良いです。
・返済額を減らしたい
・過払い金があるかもしれない
・家族にバレずに借金整理したい
・車や家を手放したくない
・保証人に迷惑かけたくない
特定調停が向いている人
特定調停は裁判所を介して行われる債務整理で、任意整理とよく似ていますが手続きは自分ですることになります。
裁判所が決定するので、強制力があります。
・家族にバレずに借金整理したい
・車や家を手放したくない
・手続の費用を安くしたい
・和解が難しい債権者がいる
・保証人に迷惑かけたくない
個人再生が向いている人
個人再生は裁判所を介して行われ、借金を大幅に減額してもらえる債務整理で、住宅ローンを残すことができるので持ち家を手放さずにすみます。
・任意整理では返済できない
・大幅に減額したい
・住宅を手放したくない
自己破産が向いている人
自己破産は裁判所を介して行われ、免責されれば借金の返済がなくなりますが、家や車など個人の財産も失うことになります。
・任意整理や個人再生では整理できない
・借金を帳消しにしたい
まとめ
借金の返済が困難になった場合には、法的手段で債務整理することができます。
- 任意整理:返済額の調整交渉を弁護士などに依頼する。
- 特定調停:返済額の調整交渉を裁判所を介して自分でする。
- 個人再生:裁判所を介して大幅に減額交渉ができる。
- 自己破産:裁判所を介して借金を帳消しにできる。
借金総額や返済に充てられる収入によって、どの債務整理の方法で借金を整理するか選択することになりますが、返済が困難になったと感じ始めたらできるだけ早く債務整理を検討した方が良いですね。
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