任意整理によって、クレジットカードにはどのような影響が発生するのでしょうか?

任意整理するとブラックリストになるんでしょ!?

そうそう、任意整理は金融事故だから信用情報にキズが付くからね!
クレジットカードが使えなくなるなどの影響があるわよ。
任意整理をすると通常はクレジットカードは使えなくなりますが、しばらく使える場合もあります。
そこで、クレジットカードのショッピングローンや、キャッシングなどに対する任意整理の影響について知っておくことも必要です。
任意整理するとクレジットカードのショッピングローンはどうなる?
クレジットカードの支払い方法として一般的な翌月一括払いですが、これを活用し過ぎると任意整理を要するリスクが発生します。
毎月の給料が翌月一括払いで全て失われ、足りない分はまたカードで支払うといった繰り返しをしていれば、任意整理での解決が必要になるでしょう。
任意整理を実行するときには、もちろんクレジットカードのショッピングローンに注意をしなければいけません。
任意整理にあわせて手続きが必要
任意整理の手続きを開始しても、クレジットカードの支払いは即座に止まりません。
銀行口座からの引き落としが該当している場合には、自分で引き落としをされないように手段を講じてください。
また、任意整理の実行後にはクレジットカードの利用を停止することが必須です。
公共料金などをクレジットカードで支払っているときには、別の支払い方法に変更しましょう。
商品は返還を求められる可能性が高い
クレジットカードのショッピングローンで購入した商品があれば、それは任意整理によって引き揚げられる可能性が高くなります。
基本的に自動車や家電、家具などの商品は引き渡しを要求されてしまいます。
実際にどのような対応をされるのかを知りたいときには、商品の換価価値を判断基準にしてください。
どうしても引き渡しをしたくない商品がある場合には、その商品におけるローン会社を任意整理の手続きから外す方法が使えます。
当然ですが任意整理手続きから除外できないローン会社であるのなら、この方法は実践できません。
任意整理でクレジットカードのキャッシングはどうなる?
任意整理を手段として用いる場合、クレジットカードは利用不可能になります。
もちろんクレジットカードにおけるキャッシングのサービスも例外ではありません。
キャッシングだけを任意整理することはできない
ローン会社にあわせて任意整理は実行されるため、キャッシングを任意整理する際にはショッピングも対象になります。
任意整理の結果、もしもキャッシングで過払いがあったとしても、ショッピングにおいて債務が残る場合にはこれと相殺されます。
ショッピングを過払いで相殺しても借金が残るのであれば、分割返済の交渉が行われます。
キャッシングは任意整理で減額できる場合がある
ショッピングは払い過ぎた利息というものが発生しないので、任意整理をしても借金の減額にはつながりません。
しかし、キャッシングは会社やカードの種類に応じて利息が違います。
利息が18パーセントを超えているケースでは、任意整理で大幅な減額を期待できます。
逆に18パーセント以内に該当していれば、減額や過払いにはほとんどなりません。
任意整理しなかったクレジットカードはどうなる?
クレジットカードには、入手してもほとんど活用しないものや未使用のカードがよく含まれます。
こうしたカードは任意整理の対象外になりやすいところですが、それでも任意整理を実行すれば影響を受けることが知られています。
いずれは使用不可能になる
任意整理をしていないクレジットカードは手元に残りますし、手続き直後なら活用できる場合がほとんどです。
クレジットカードを利用可能なまま残せたように見えますが、これはあくまでも一時的なものと言えます。
カード会社は、信用情報機関に事故情報が登録されていないかを、実は定期的にチェックします。
チェックにおいて任意整理を行った事実が確認されれば、任意整理の対象としていなかったカードであってもほぼ使用不可能になってしまいます。
弁護士事務所などによって対応は変わる
任意整理の対象外であり、未使用のカードがあったとしても、弁護士事務所によってはクレジットカード全ての提出を求められます。
提出したクレジットカードはカード会社に返送されたり、使用しないように指導される場合などがあります。
任意整理を手段に選んだ人は、手元にしばらく使えそうなクレジットカードが残っていても、使用しないように心がけましょう。
任意整理後は一生クレジットカードが作れないわけではなく、一定期間が過ぎれば利用できるようになりますよ。
任意整理クレジットカードまとめ
任意整理を実行する場合に発生する影響の中でも、特にクレジットカードにおいて注意しておきたいポイントは以下があげられます。
- クレジットカードは信用情報の回復までどれも使用不可能になる
- 自分でクレジットカードを利用した支払いを全て停止する手続きが必要
- 換価価値によってクレジットカードで購入した商品は返還を求められる
- 任意整理の対象はキャッシングとショッピングの両方が当てはまる
任意整理はクレジットカードの停止以外にも、購入した商品の返還など様々な影響を当事者にもたらします。
借金の返済に活用できる一方で、デメリットや注意点も豊富なので、実行する人は事前に十分検討してから役立てるようにしましょう。
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