借金の金利の計算方法は、元利均等と元金均等の2通りですが、自分の借金の金利がどちらの方法で計算されているか、ちゃんと知ってますか?
どちらなのか簡単に分かる方法は、毎月の支払額が一定かどうかです。
毎月、定額の支払なら元利均等返済、支払額が毎月少し違っていて、少しずつ少なくなっていたら、元金均等返済です。
たぶん、毎月定額支払が多いと思います。多いというか、ほとんどが元利均等返済ですね。
毎月、同じ金額での返済だと、返済計画も立てやすいので、借りる側としても良いですが、金利の支払額は元利均等の方がお得なんでしょうか?
表計算ソフトのエクセルで簡易的に金利のシミュレーション計算をしてみましたので、参考にしてくださいね。
元利均等返済と元金均等返済の違い
元利均等返済と元金均等返済では、金利計算の方法が違うのかというと、計算方法は同じです。
違うのは、元金の減り方が早いか遅いかの違いです。
借金の残高で利息計算されるので、元金の減りが早い方が利息が少なくなりますよね。そして、元金が早く減るのは、元金均等返済なのです。
では、どれくらいの違いがあるのでしょう。
金利計算をエクセルでシミュレーション
元利均等返済と元金均等返済のどちらがお得か、銀行や消費者金融と同じに計算することはできないですが、簡易的にエクセルで計算して比較してみました。
元利均等返済をエクセルでシミュレーション
借金:50万円、年利:14.5%、支払月額:20,000円で、元利均等返済した場合をエクセルでシミュレーション計算してみました。
借金50万円を年利14.5%で、毎月20,000円の元利均等返済すると、
支払回数:30回
支払総額:598,465円
利息総額:98,456円
元金均等返済をエクセルでシミュレーション
借金:50万円、年利:14.5%、支払回数30回で、元金均等返済した場合をエクセルでシミュレーション計算してみました。
元金均等返済では、元金の返済額が定額になり、残金に対して利息計算されるので、毎月支払額が変わってきます。
借金50万円を年利14.5%、支払回数30回で元金均等返済すると、
支払回数:30回
支払総額:593,174円
利息総額:93,174円
元利均等返済と元金均等返済どっちがお得?
元利均等返済と元金均等返済をエクセルでシミュレーション計算してみた結果、利息の支払い額に違いがありました。
元金均等返済の利息:93,174円
わずかですが元金均等返済の方が、利息の支払いが少なくて済むのでお得ということになりますね。
元金50万円だと、利息支払額に大差ないのですが、住宅ローンのように元金が大きくなると、差額も大きくなります。
ただ、元金均等返済の場合、最初のうちは毎月の支払額が多くなりますので、その分、生活費の節約が必要になります。
毎月の支払額に無理があると、足りない分を借金してしまうことにもなりかねないので、支払できるかどうかの返済計画も必要ですね。
実際の借入額でシミュレーション計算してみて、返済方法を選ぶのが賢明です。
まとめ
元利均等返済と元金均等返済の比較、いかがでしたか?
借金が少額だと、元利均等返済でも元金均等返済でも、利息支払額はわずかですが、住宅ローンのように多額の借金だと、支払総額は大きな差があります。
ただ、支払初期の月々の支払額も大きくなるので生活を圧迫してしまいますから、金融機関では元利金返済を採用しているケースが多いようです。
ちなみに、毎月定額を返済するリボ払いは元利均等返済なので、限度額いっぱい繰り返し借金していると元金が減らないので、利息負担が大きくなってしまいます。
いずれにせよ、元金を少しでも早く返済する方が、利息負担は少なくて済みます。
借金する際には、返済計画をきちんと立てて、計画どおりの支払いをすること。できれば前倒しで計画より早く返済してしまうことですね。
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