カードローンやクレジットのキャッシングを初めてしたときは、ちょっとした決心がありますよね。
ですが、そのうち自分のお金を引き出すような感覚になって、気が付いたら多額になっていた。キャッシュカードを増やすような感覚で複数社のカードローンを持つようになっていた。
そこにきて初めて、どうにかしないとヤバイかも、金利の安いカードローンに借り換えて返済を一本化できないだろうかと思い始めることに。
カードローンの借り換えで期待するのは、金利が減ること、支払が楽になること、借金を一日でも早く終わらせること、などができるかどうかですよね。
でも、下手すると借り換えで損することになるかも。
そんなあなたの借金が、借り換えで損しないように、押さえておきたいポイントを取り上げてお伝えします。
借り換えのポイントは?
カードローンの借り換えで、一番に押さえておきたいのは、金利です。
金利が減ると思って借り換えたのに、やってみたら変わらなかった。変わらない程度なら諦めもつくけど、増えたのでは元も子もないですよね。
金利のどこをみて判断すればいい?
カードローンの金利ですが、たとえば、4.0%~14.5%のように金利に幅がありますよね。
これを見て、「4.0%になったら兆お得じゃん!」って思っていませんか?
実は、この金利には、借入限度額によって段階があるんです。
金融機関によって、金額設定が違いますが、50万円以下だと最高金利の14.5%だったり、最高金利の段階が100万円の場合もあるんです。
4.0%の金利は、借入限度額が500万円超えだったり、800万円超えだったりと、かなり高額なんですよね。
借入限度額が200万円くらいになると、金利もそこそこ低くなっているのですが、金融機関によって差があるので、ここと思ったところは詳細を調べること。
一概には言えませんが、銀行系の方が消費者金融より金利が低いです。
金利が低くなるからと、借り換え予定の借金残高より多すぎる金額にしてしまうと、借金が増える元になるので、自分の借金残高以上にはしないことです。
複数の借金を一本化するときの金利の比較は?
複数の借金がある場合、金利も色々ですよね。
たとえば、100万円を一本化するための借り換え候補の金融機関の金利が、13.0%だった場合、まとめたい借金が以下の3社だったら、どうします?
A社:借金50万円、金利10%
B社:借金20万円、金利17%
C社:借金30万円、金利14%
借金の半分になる、B社とC社の金利が、13%にまとめられたら得って思ってしまいませんか?
3社分の利息を1年間で単純計算して合計するとどうなるか。
A社の利息:50,000円
B社の利息:34,000円
C社の利息:42,000円
3社合計の100万円を1年間借りた利息の合計は、126,000円です。
ところが、借り換えて、100万円を13%で1年間借りたら利息は、130,000円です。
「えぇー!借り換えたら利息が増えてるじゃん!」ってことになるんです。
ですので、複数社の借金を一本化する場合は、利息をシミュレーション計算して比較してみることも必要です。
月々の返済額を減らしたら損する?
金利の低いところで借り換えたとしても、月々の支払いが苦しいからと、支払額を減らしたら支払期間が長くなりますよね。
利息の支払総額は、支払期間が短いほど少なくなり、長くなるほど多くなりますから、減らす金額にもよりますが、減らすと支払総額が多くなるんです。
ですので、少し頑張れば支払える額なら、借り換え前と同じ金額で支払うことです。
借り換えで借金が増える人
借り換えで借金を増やしてしまっては、何のために借り換えしたのかってことになります。
わざわざ言わなくても分かると思いますが、借り換えで余分に借りてしまったら、借金が増えます。
借入限度額内なら自由に借りたり返したりできるカードローンの場合、借り換えで返済する金額より大幅に多い限度額にしてしまうと、ついつい借りてしまうことになりかねませんよ。
また、借り換えたお金を返済に充てずに使ってしまうことも厳禁です。変な気を起こさないうちにすぐに返済することですね。
借り換えやおまとめ専用のカードローンなら、金融機関から直接返済してくれるので、使い込みの恐れがある人は、専用のカードローンにした方が良いです。
おまとめローンの審査が通らない人
複数の借金を一本化したい人向けの金融商品に、おまとめローンがありますが、審査が厳しくハードルが高い商品なんです。
なぜかというと、おまとめローンは他社の借金を肩代わりして返済することになるので、確実に返済能力がある人でないと、貸し倒れの恐れがあるからなんです。
どんな人が審査に通りにくいか、あげてみますね。
遅延している人
返済を遅延している人は、確実に審査が通りません。遅延=返済できない人ですから当然ですよね。
金融機関が貸付をするときは、信用情報機関で事故情報を必ずチェックします。3ヶ月以上遅延していると金融事故として記録されるんです。
遅延情報が消えるまで、地道に返済するしかないですね。
安定収入がない人
安定収入がないと返済能力がないと判断され、審査が通りません。借金の額にもよりますが、勤続年数や年収も審査の基準になる場合もあります。
金融機関にもよりますが、正社員の方が有利ですし、年収300万円以上が最低ラインといわれています。
3社を超える借金がある人
複数の借金をおまとめできるといっても、多すぎると審査が通らないんです。金融機関によって差がありますが、おまとめできるのは、2社~3社までの借金なんです。
5社も6社も借金がある人は、借金を借金で返している多重債務者、貸しても回収できない人って判断されてしまいます。
借金を一本化したいのであれば、3社以下になるまで頑張って返済しないといけないですし、3社になったからすぐに審査が通るというわけでもないです。
短期間に複数社に申込みしている人
審査に落ちたからと、次々と手当たり次第にカードローンの申込みをすると、申込みしたことが信用情報機関に記録され、金融機関が警戒するので審査に通りにくくなります。
審査に通りそうなところを下調べしてココと狙って申込みすることですね。2社に申込みしてみて審査に落ちたら、それ以上はしない方が良いです。
審査に通らない人の選択肢は?
もしかして、審査に通らない人に該当するかも、と思ったりしてません?
そもそも、借り換えやおまとめローンは、ちゃんと返済している人向けの金融商品なんです。
きついことを言うようですが、返済が苦しいから一本化して返済を楽にしたいと考えている時点で、借り換えやおまとめローンは無理かもしれないです。
審査に通らない人の選択肢は、必死で働いて節約に節約をして自力で返済するか、それでも返済が無理なら債務整理を考えた方が良いかもしれませんよ。
カードローン借り換えまとめ
借り換えするときのポイントは、金利が下がるかどうかですが、一般的に銀行系のカードローンが金利が低いです。
銀行系は審査も厳しいですが、借り換えやおまとめローンは、安定収入がありきちんと返済している人向けの金融商品なんです。
2社くらい申し込んでみて審査落ちするようなら、信用情報機関に汚点を残すだけになるので見合わせた方がいいですね。
月々の支払が困難で、すでに遅延しているような場合は、借り換えはまず無理なので、どうにもならない状態になる前に債務整理した方が良いかもしれませんよ。
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